わが国の土壌環境分野における調査技術や対策技術は法の整備とともに著しく進展し、現在も一定の水準を維持しています。 しかし、これらの技術は個々の企業等の知見に依存 するものもあり、個々の技術レベルの客観的な比較が困難な場合があります。 また、土壌対策技術は専門性の高い技術領域であることから、一般の発注者にとっては浄化技術を選定する根拠が不明確な状況や、 政省令やガイドラインの解釈の自由度が大きい部分もあると思われます。 これらの 課題を解決する方策のひとつとして、一般社団法人土壌環境センター(以下「センター」という)では、 センター会員の見解を統一した技術標準の制定を行っています。 技術標準は内容の具体性、熟度、他システムとの整合の観点から「標準」、「指針」に分類しています。 「標準」は、センター会員の知見・見解を統一し制定される技術的な標準(取り決め)で、具体的な方法を示した文書です。 「指針」は、進歩が著しい分野における技術的な課題や「標準」レベルまで具体化が困難な場合において、 センター会員により検討された知見・見解をとりまとめて提案する技術的な進め方の方針を示した文書です。 いずれも法的な強制力を有するものではなく、任意に活用可能な技術的判断の根拠という位置づけとなっています。 |
「GEPC技術標準 土壌・地下水汚染のサイトリスク評価手法 指針」(GEPC・TS-03)は、化学物質による土壌・地下水汚染サイトにおける人の健康リスクを 評価するための手法とその活用方法、及び使用するサイトリスク評価モデルの指針を示すものであり、令和4年4月1日に制定しました。 この技術標準は、以下に示す 2 つの指針(G1、G2)と解説書(G3)から構成されます。
購入手続き FAQ 関連資料 「リスク評価を活用した土壌・地下水汚染対策の考え方」は、土壌・地下水汚染問題に直面する関係者の方々にリスク評価の活用について普及、啓発を図る目的で、取りまとめた資料です。 令和5年11月1日にGEPC技術標準3 「土壌・地下水汚染のサイトリスク評価手法指針」と語句等の統一を図ることを目的として改訂しました。 リスク評価を活用した土壌・地下水汚染対策の考え方(ガイダンス) |
「GEPC技術標準 重金属等不溶化処理土壌の pH 変化に対する安定性の相対的評価方法」(GEPC・TS-02)は、 不溶化処理後の土壌試料について一定条件のもとでpHを変化させたときの溶出量を相対的に評価する硫酸添加及び消石灰添加溶出試験法について規定するものであり、 平成20年3月7日に制定しました。 環境省告示第46号の改正(平成30年)及び環境省告示第18号の改正 (平成26年、平成31年)を受け、これらを参照する主旨の改訂を令和2年11月24日に行いました。 購入手続き FAQ 関連資料 「不溶化処理技術の基礎知識」は、不溶化処理の普及展開および品質・信頼性の向上を目的とした技術的な知識に関する資料です(会員限定)。 不溶化処理技術の基礎知識(会員限定・会員専用サイト) |
「GEPC技術標準 埋め戻し土壌の品質管理指針」(GEPC・TS-01)は、汚染土壌の掘削除去後に用いる埋戻し土壌について、「汚染されていない土壌」とみなすことができるかどうかを判断するために実施することが望ましい分析頻度及び分析項目の技術的な指針を示すものであり、平成18年12月15日に制定しました。 平成31年4月1日施行の土壌汚染対策法施行規則において、「要措置区域外から搬入された土壌を使用する場合における当該土壌の特定有害物質による汚染状態の調査方法」が 環境大臣により定められたことに伴い、令和元年5月14日付で廃止しました。 廃止に至る経緯 |