広報分科会よりのメッセージ



  樹木が新緑となり、多種多様の花が咲き始める一年中で最も過ごし易い季節となりました。一方において、花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
  花粉症は、花粉によって引き起こされるアレルギー疾患です。最も多く花粉症の原因とされるスギ科の花粉は2月から4月頃に、ヒノキ科の花粉は4月から5月頃まで、6月以降も10月頃まで雑草類の花粉が長期にわたり飛散するといわれています。また、2008年の全国疫学調査結果で、全体の約30%もの人に花粉症の症状があると報告されています。花粉症は、日常生活に与える影響から社会的損失の大きな疾患といえます。花粉症の治療には、専門医による薬物療法や手術治療などがあります。また、同時に自らが花粉の曝露から身を守るために環境を整えることも大切といわれています。
  花粉症を土壌汚染問題と対比すれば、花粉飛散情報の収集を土壌汚染調査と、花粉症治療の薬物療法と手術治療を原位置浄化と掘削除去と考えれば、両者に共通点もあると思われます。
  当センターは、4月に創立15周年を迎えました。センターでは土壌汚染問題について、今まで培った英知を集結し、積極的な活動を展開していきます。
(広報・教育委員会 広報分科会)