広報分科会よりのメッセージ



  地球上で約80ヶ国以上が水不足の問題を抱え、10億以上の人々が安全な水を飲めない生活を送っています。その結果、現在毎年数百万人が汚れた飲料水から感染した病気で命を落しているといわれています。
  手掘り井戸や溜め池を水源とし家畜と共同で利用している地域では、乾期に水源が枯渇すると、河川や湖沼の水を飲料水とするため、コレラ、腸チフス、赤痢及び皮膚病などの水因性疾患が蔓延するとのことです。さらに人畜由来の排泄物の不適性処理や生活排水による水源の汚染もあります。また生ゴミ、ビニール袋、ペットボトルをはじめとした廃棄物の放置、未処理のために生じる地下水の水質悪化も起きています。
  日本政府はODAを通して、汚染された飲料水による水因性疾患の発生と拡散を防ぐために、給水施設を建設し、安全な飲料水の安定的な供給に各国で取り組み、より多くの人々が安全な水にアクセスでき、衛生や環境状況が向上するための支援を行っています。今後もこのような活動が活発となる事を期待して止みません。
(広報・教育委員会 広報分科会)