編 集 後 記


  先月末に出張で奥飛騨の山の中に行ってきました。標高二千〜三千メートル級の北アルプスの山々に囲まれた場所だけに、例年よりも遅いとはいえ紅葉がもう始まっており、山頂近くはうっすらと白くなっていました。家を出るときは汗ばむほどだったのに、夜ともなると上着を着ても肌寒く感じられるほどで、東京とは半月以上の季節の開きがあるようでした。

  メディアやネットの発達で、どこにいても日本各地の情報がたちどころに手に入るようになりましたが、情報はあくまでも情報でしかない、実際の現場を体験することが大切だと、改めて肝に銘じました。やはり、季節の変化は直に肌で感じるものです。体はすっかり冷えましたが、その夜に頂いた鍋は、また格別でした。

  あれからもう一ヶ月、東京もようやく赤提灯が恋しい季節になってきました。編集会議も終わったし、おでんで一杯やりにいきますか。

(広報分科会  山中 和彦)