編 集 後 記


  アテネ五輪に釘付けになっているうちに、夏の甲子園は高校野球の歴史に残る決勝戦を迎えていた。結果は駒大苫小牧(南北海道)が春夏連覇を狙った済美(愛媛)に打ち勝ち、深紅の大優勝旗は白河の関を一跨ぎし、一気に津軽海峡を越えて予想だにしなかった北海道へと渡ってしまった。
  クーラーからの風がいつしか窓辺の秋風となり、つくつく法師の鳴き声は鈴虫の鳴き声に替わっている。いろいろな思いと出来事を残して、猛暑の夏はいつの間にか秋へとバトンタッチを終えたようである。
  優勝旗を迎えた今年の津軽海峡は何景色になるのだろうか。

(広報分科会 竹村友之)