広報分科会よりのメッセージ



  北朝鮮拉致問題のニュースが、マスコミに登場しない日は無いと言っても過言ではない。小泉純一郎首相が5月に再訪朝し、拉致被害者家族5人と一緒に帰国した。8人全員の帰国が適わなかったとは言え、一歩前進した事は確かである。帰国した子供達も立派な人格を持つ年齢となり、今後の人生はどうなるのだろうか。言葉の問題、教育の問題、思想の問題等々超えなくてはならない問題が多すぎる。事件発生後20数年経過した事により、一層問題を複雑化している。
  ところで、茨城県神栖町の有機砒素汚染はどうなったのだろうか。今だに汚染源が見つかったと言う報告はなされていない。被害者の健康は少しでも取り戻せたのだろうか。時間の経過と共に、この問題がマスコミに登場する機会が少なくなってしまった。この問題も既に数10年経過しており、神栖町に限らず毒ガス弾等の遺棄場所の特定すら難しい状況に有る。
  折りしも、日本列島上空にはどっかりと梅雨前線が居座っている。拉致問題も神栖町の問題も、水に流すでは済まされない。雨降って地固まると期待したい。

(広報・教育委員会 広報分科会)