2002土壌・地下水環境展


  平成14年9月25日(水)〜27日(金)の3日間に亘り、東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場)において、(社)土壌環境センター・日本産業洗浄協議会・ (社)日本洗浄技能開発協会・日刊工業新聞社主催の「2002土壌・地下水環境展」が開催された。
  当センターでもブースを設けて会員企業(13社)に出展コーナーを提供し、汚染調査・浄化技術のパネル展示を行った。さらに書籍販売やカタログコーナーを設けて来場者に積極的にPRした。センターブースには403人の入場者があり、センターの資格制度と土壌汚染対策法の指定調査機関の要件との関連や入会方法等についての問合せが数多くあった。
  このほかに会員企業70社が独自に出展し、調査・解析・測定・分析・浄化技術に至る幅広い内容のものが出展された。会場の各ブースには説明用パネルをはじめとして各種実機、さらに映像によるプレゼンテーションと各社の実績を全面に押し出した積極的な展示が目についた。
  今回は土壌汚染対策法の施行が来春に予定されているという状況から、開会式典における環境省、主催者挨拶においても、これまでの環境行政の流れや土壌汚染対策法の施行に臨んでの内容であった。
  昨今、報道においても新法に関して多数取り上げられていることもあり、土壌・地下水環境展として3日間で26,009人が来場し大盛況であった。
  あわせて、9月26日(木)には「土壌・地下水浄化技術セミナー」が開催された。10社が取組中の最新技術情報を発表した。セミナーへの参加者数も356人を数え、大会場を埋めつくした。
  なお、セミナーのプログラムは下記の通りである。
セミナープログラム
 (1) 連続VOCモニタによる土壌中VOC浄化プロセスの遠隔監視(横河電機)
 (2) 嫌気性微生物を用いたバイオレメディエーションの現場実証(栗田工業)
 (3) TEC汚染サイトのバイオオーグメンテーション実証試験結果(清水建設)
 (4) クウェートにおける油汚染土のバイオレメディエーション(大林組)
 (5) 重質油汚染土壌の洗浄とバイオレメディエーションによる浄化効果の検証(日本舗道)
 (6) A重油汚染土壌の原位置微生物浄化(竹中工務店)
 (7) 重金属汚染土壌の掘削工事に伴う水処理の方法と実施例(国際航業)
 (8) 透過性浄化壁による六価クロム汚染地下水の浄化(大成建設)
 (9) 土壌洗浄法による重金属汚染土壌の浄化(同和鉱業)
(10) BCDプロセスによるダイオキシン類汚染土壌の浄化試験(荏原製作所)