広報分科会よりのメッセージ

 地球上に存在する水は、約14億km3で、約97%が海水で淡水はわずか3%である。更に直接的に使用できる水は、地下水や河川水等淡水の1%以下と一般的に言われている。特に地下水の一部はミネラルウォーターとなり、今や生活になくてはならない存在となった。
 ところで、ミネラルウォーターは自動販売機や24時間営業のコンビニで、全国何処でも、何時でも、手軽に、手に入る時代になった。20年前このような時代が来ることを、誰が予測していたであろうか。今や、喉の渇きを癒すのは、水道水からミネラルウォーターに変わりつつあり、若者がバッグの片隅にペットボトルを忍ばせていることは、一つのファッションのようにも見える。
 一方、人間は体重の50〜60%が水分で出来ており、排泄等で失われた水分を補給するため、何らかの形で1日約2リットルもの水分を口にしている。ペットボトルを口にしている人のうち何人が、地下水汚染や土壌汚染が全国的に及んでいると感じているのかはなはだ心もとない。
 しかし、土壌浄化に携わっている我々の社会的使命は、その辺にあるのではないだろうか。汚染された土壌を浄化するには、多大な費用と、多大な時間が必要である。IT不況等先行き不透明な状況の中で、浄化対策は加速されるのだろうか…。我々は監視の目を弛めてはならない。

                                     (広報・教育委員会 広報分科会)