会長あいさつ


            (社)土壌環境センター 会長  岡安 誠

 平成13年度の通常総会の開催に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
 本日は皆様大変お忙しいところ、当センターの通常総会にご出席をいただき、誠に有り難く、厚く御礼申し上げます。
 また、環境省からは公務多忙の折にも拘わりませず、わざわざ石原水環境部長のご出席をいただいております。後程、ご挨拶を頂きたいと存じますのでよろしくお願いいたします。
 さて、本日の議題は、お手元に配布してございます議事次第にありますように、平成12年度の事業報告と収支決算、及び、平成13年度の事業計画と収支予算、並びに事務所の移転にともなう定款の変更などとともに、任期満了に伴う役員の選任が予定されておりますので、よろしくご審議の程お願い申し上げます。
なお、これらの議題につきましては、後程、担当者から詳細にご説明いたしますが、私からも簡単にその概要に触れさせていただきたいと存じます。
 最初に、第1号議案の平成12年度の事業報告と収支決算について申し上げます。第一に、当センターの会員が平成12年度中に10社増加して、年度末には105社に達したことをご報告いたします。これにより、当センターの事業運営の基盤が一層強化された訳でございますが、これに伴いまして、後程、役員の選任の議案のところでご説明申し上げますが、この際、定款の定めの範囲内で、理事を増員したいと考えております。
 第2に、自主事業として平成10年度から実施して参りました「土壌汚染に係る調査・対策実務指針」につきましては、平成12年度中に、その成果の取り扱いについて検討いたしました結果、自主事業報告書として取りまとめて、近く、会員の皆様に配布致す予定であります。
  第3は、事業収入のうち、環境省からの請負事業が当初の予定より飛躍的に増加したことであります。これは、環境省が昨年末から取り組んでおられる土壌環境保全対策の制度化にむけての検討に必要な事項を整備するための事業でありますが、当センターといたしましては、今後とも、全力をあげて協力して参りたいと考えております。
 以上の結果、当初の予算では、当期収支差額は2百万円余りの赤字であったものが、決算では逆に、9百万円余りの黒字となった次第であります。
 第2号議案の平成13年度の事業計画と収支予算について申し上げます。
 先ず、平成13年度の自主事業のうち、新規事業の汚染土壌浄化に関する制度の調査研究について申し上げます。これは、昨年の12月以来、環境省が省内に「土壌環境保全対策の制度のあり方に関する検討会」を設けて、積極的に取り組んでおられる土壌汚染対策の制度化に向けての検討に対し、当センターとして、これまでに蓄積してきた知見を活用して、センターの立場から、欧米と日本の制度の比較検討を行って我が国の汚染土浄化に関する制度のあるべき姿についての政策提案を行おうとするものであります。そして、このため、運営委員会の下に、制度に関する、提言委員会が設けられ、既に、活動中であります。
 なお、土壌汚染対策の制度化は、当センターがフォーラム時代から訴え続けてきたという経緯もありますので、平成13年度の自主事業の実施に当たりましては、継続事業を含めて、制度化の検討の促進に資する事業を優先させたいと考えております。
 次に、請負・受託事業について申し上げます。これは、主として環境省からの事業でございますが、環境省の制度化の検討がどう展開するか、明らかでない点もございますので、取り敢えず、昨年度の当初予算と同程度の額を計上しております。
 更に、管理費の中の事務所費の増加や事務所移転経費、事務所保証金の支出について申し上げます。事務所の拡充整備につきましては、昨年の通常総会で承認されました土壌環境センターの中期展望におきましても、センターの活動を充分に実施するためには、必要な体制の整備が不可欠で、中でも、事務所スペースの充実は早期に着手すべきものとされております。そこでこの度、千代田区麹町に、会議室をある程度確保できるような規模の事務所を選定し、近く移転する予定でありますので、事務所の規模の拡大と移転に伴う経費の必要により、支出が増加したものであります。
 第3号議案の定款の変更について申し上げます。
 これは、事務所の移転に伴い必要となる定款の変更と、環境庁が環境省に昇格したことに伴うものであります。
 第4号議案は、2年前に景気の低迷を考慮して会員の年会費を2年間減額することに致しましたが、最近の景気の状況を考慮して、更に2年間減額を継続しようとするものであります。
 第5号及び第6号議案は、会員の年度途中入会や再入会に際し、会費や年会費の取り扱いの特例を定めたいというものであります。
 最後は、本年が役員の改選期に当たっておりますので、役員の選任をお願いするという事案でございます。
 先程もご報告申し上げました通り、当センターの会員が100社を超え、創立当時の予定を越えましたので、定款に定められた役員の定数の範囲内で、理事の増員をお願いしたいと考えております。どうかよろしくお願い申し上げます。
 以上、この通常総会への付議事項の主な内容につきまして、簡単ではございますが、私の考えを申し上げました。よろしくご審議の程、お願い申し上げます。