講習会・セミナー

実務セミナー
 1月30日、三田NNホール(東京都港区)において、土壌環境センター主催の「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針及び運用基準」に関する実務セミナーが開催された。当日は、東京を中心に、首都圏から約140名の参加を得た。最初に、センター美坂康有常務理事より、自主研究「我が国における土壌汚染対策費用の推定」の講義が行われた。引き続き前川統一郎氏、白鳥寿一氏、峠和男氏により、延べ5時間に及ぶ、事例を中心とした土壌・地下水汚染の調査・対策に関する講義が行われた。講師から具体例のOHPが示されるたびに、スクリーンに見入るなど、長時間にも関わらず、参加者は皆さん熱心に聴講された。
実務セミナー
土壌環境保全士(安全関係)講習会 土壌環境保全士(安全関係)講習会を受講して
 2/27〜3/2に仏教伝道会館に於いて土壌環境保全士(安全関係)の講習会が開催されました。この講習会は、土壌・地下水浄化業務に対する信頼性の向上と技術水準の確保を目的に行うもので、今年度から始まったものです。講師は白鳥寿一氏、牧明彦氏、保賀康史氏そして佐々木憲一氏4名があたられました。受講人数は当初40名の予定でしたが希望者が大変多く最終的には54名となり、皆さんの関心が非常に高いことを感じました。
 それでは、講習会の流れに従って述べていきましょう。
1日目:開催挨拶のあと早速講習が始まり、初日の講義内容は「第1章 関連法規」、「第2章 産業衛生・労働衛生」、「第3章 物理、化学及び生物的危険性」、「第5章 電離放射線及び非電離放射線」、「第6章 熱ストレス・寒冷ストレス」、「第7章 騒音防止と聴力保護」と盛りだくさんです。講習会初日はどうも体調が日常の仕事ペ−スになっていてなかなか講習会に馴染まないようです。白鳥氏の熱心な講義も言葉は耳に入ってくるものの頭の中までは染み込んでこず、ただただ頭の上を通りすぎていくようです。
2日目:講義内容は「第4章 毒性」、「第8章 閉鎖空間」、「第9章 掘削工事に関する安全対策」、「第10章 健康診断」、「第11章 呼吸用保護具」、「第12 章個人用保護具」です。
  多少講習会の雰囲気に馴染んできましたが講義内容が広範なため説明の早さに頭の回転が追いていけないようです。「保護具」の実習で心身ともホッとしました。
土壌環境保全士(安全関係)講習会
  一般の工事ではあまり取り上げない内容ですが、有害物質を扱う工事では大変重要な項目であり非常に有意義な講義でした。
3日目:講義内容は「第13章 環境モニタリング機器」、「第14章 現場管理計画」、「第15章 現場安全衛生計画」、「第16章 標準作業規程」、「第17章 労働安全衛生計画」です。
  ようやく講習会にも慣れてきました。外は一日中雨、昨日からの花粉症も少しは軽いようです。講義も佳境に入り昨日までの個別項目から総合的管理に移ってきました。これまでの個別項目がどのように組み合わさっていくのか興味が持たれます。今まで仕事の上でこのような事をあまり考慮してこなかったことに気づき非常に今後の参考になりました。
  明日は試験です。「労働安全衛生計画」のケ−ススタディと「講義内容理解確認」の筆記試験と2つもあると少々きつい。
最終日:午前中は試験、午後から救命講習。午前中は朝から鉛筆を黙々と動かすのみ、腕がとても疲れる。ケーススタディは全体構想をしっかり構築しておかないとうまく書けず、全体のバランスが取れません。何よりも1時間30分では時間が足りなくなってしまいます。筆記試験の設問内容は簡単ですが量が多いため、事前にテキストをよく読み、どこに何が書いてあるかを確認しておくことが大切です。
  午後は芝消防署の職員を講師に招き救命講習を受ける。
  みんなテスト終了の開放感から和気あいあいと実技に取り組んでいました。考えてみれば、救命活動の知識は土壌・地下水汚染対策工事にはとても大切なことです。良く理解し、いざというときに迅速に対処できるようにしておく必要があります。
  以上が私が受けて感じたことと皆さんへのアドバイスです。後から続く皆さん頑張って下さい。今回は「安全関係」でしたが「技術関係」も計画しているそうなのでその時は是非参加したいと思います。 (文責:笹木 弘)