研究集会報告

−第7回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会−

 (社)日本水環境学会・日本地下水学会・(社)土壌環境センター主催による「第7回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会」が、去る12月12日・13日の2日間にわたって北海道大学・学術交流会館において、約430名の参加者を集め開催された。
 本研究集会は平成3年に第1回研究集会が開催され、今回で7回目を迎えた。
 冒頭に研究集会実行委員会委員長の北海道大学工学研究科・眞柄泰基教授の開会あいさつがあり、「汚染には人工汚染と自然汚染があり、現在は人工汚染が注目されているが、今後はヒ素等自然汚染についても注目すべきである。」とのお話しがあった。
 発表分野は地下水・土壌汚染の実態、汚染の防止修復技術、汚染機構の解明・モデル化等広範囲にわたる調査・研究結果が報告された。発表件数は119件で、発表は第5回研究集会より導入されたハイブリッドポスターセッション方式にて行われた。この方式は、発表者が数分で研究概要を説明した後、詳細説明を別室のポ

 
第7回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会
第7回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会 スターセッションにて行うものである。従って一般の研究発表会のように発表後数分の質疑応答で終了する方式と異なり、1時間以上のポスターセッションで参加者は納得の行くまで議論することができた。
 ポスターセッション会場は熱気にあふれ、各ポスターの前で活発なやり取りが行われた。
 また、「ヒ素汚染地下水の長期間摂取による健康障害」と題してインドのグーハ・マズムダー博士の特別講演があった。
 一日目研究集会終了後京王プラザホテル札幌にて懇親会が行われた。眞柄教授の挨拶の後、日本地下水学会会長・京都大学寺島教授の乾杯でスタートした。参加者はカニ料理に舌つづみを打ちながら、情報交換を行った。当日札幌は−10℃と大変きびしい寒さであり、懇親会終了後ホワイトイルミネーションに誘われて二次会に行った人の中には凍った道路に足を取られ、ころんだ人も多かったのではないでしょうか。