土壌環境ニュース休刊のお知らせ
村川 昌道
(社)土壌環境センター
専務理事
村川 昌道

 冒頭から誠に残念なお知らせで申し訳ございません。これまで16年にわたり刊行してまいりました「土壌環境ニュース」をこの第70号をもちまして休刊することといたしました。
 土壌環境ニュースは、センターの前身である「土壌環境浄化フォーラム」が名称を「土壌環境センター」と改め、社団法人として発足した1996年4月のわずか4か月後に創刊されました。創刊号の内容を見ると、岡安誠会長のご挨拶に続き岩垂寿喜男環境庁長官からいただいたメッセージが掲載されていることにまず驚かされます。そして、発刊が6月の総会直後ということで事業計画書の内容や各委員長のメッセージ、さらにセンターからのお知らせが要領よくまとめられ、当時から現在のニュースとほぼ同様の編集内容で構成されていることに再び驚かされます。編集後記では「事務局の会議室は、外の暑さに加え、集まった編集スタッフの機関誌発行にかけた燃えたぎる情熱のため更にヒートアップ」とあり、当時の広報分科会委員の土壌環境ニュースへの熱い思いが伝わってきます。
 1996年11月発行の第2号には、早くも写真が掲載されています。広報教育委員会主催の技術講演会の紹介で水質汚濁防止法の改正について環境省から改正のポイントや来年度予算についてご講演をいただき、155名の参加があったことが4枚の写真とともに報告されています。黒一色だった表紙は、創刊2年後の1998年12月からセンターのイメージカラーであるグリーンの表紙になり、2006年10月からは誌面全体がフルカラー化されてカラー写真やカラーの図表が掲載されるようになりました。また当初は3、4か月だった発行間隔は、2002年から2か月間隔で、そして2006年からは再び3か月間隔で休みなく発刊され、今回第70号を迎えるまでになりました。
 その間、土壌環境ニュースはセンターが行う講習会の報告や資格試験の結果などの報告、そしてセンターが行う行事の予定などを全国の都道府県市や関係機関そして会員企業の方々などにお伝えしてきました。それはまさに土壌環境センターの「顔」であり、その伝統がこれまでご尽力いただいた数多くの広報分科会の委員によって支えられてきたと思っています。しかし、昨今の経済不況等により土壌環境センターの経営状況を無視することはできず、たいへん残念ではございますがここで終止符を打つことといたしました。
これまで、土壌環境ニュースの編集に携わってこられた多くの方々、土壌環境ニュースを愛読していただいた多くの方々に心よりお礼申し上げます。今後は引き続きホームページ等を通じ情報を発信してまいりますので、センターの活動へのご支援とご協力をどうかよろしくお願いいたします。



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