「第17回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会」が、6月16日、17日の2日間の日程でサンピアンかわさき(川崎市立労働会館:川崎市川崎区富士見)において開催されました。今回の研究集会は、実行委員長に一般社団法人廃棄物資源循環学会の松藤敏彦氏(北海道大学大学院工学研究院)を迎え、一般社団法人廃棄物資源循環学会、公益社団法人地盤工学会、公益社団法人日本地下水学会、社団法人日本水環境学会、社団法人土壌環境センターの主催で行われ、環境省、厚生労働省、神奈川県、川崎市をはじめとする18団体の後援をいただき実施されました。 |
開催期間中は梅雨空で小雨も降る天候でしたが、前回より多い571名の参加者が集まりました。今回は、146件のテーマについて6セッションに分かれ、これまでと同様に3分間の口頭発表と55分間のポスター発表によるハイブリッド形式で行われました。3会場に分かれたポスター発表会場では、質疑応答など活発な意見交換が行われ各会場とも熱気に溢れていました。発表者の内訳としては、独立行政法人研究機関や県の研究機関、当センター等の公的機関が約10%、学生を含む大学等教育機関が約20%、民間企業が約70%でした。発表内容の対象物質としては、重金属類が約40%、VOCsが約25%、油が約15%、DXNs、PCB、農薬等その他が約20%でした。また、発表内容では、基礎的な研究や開発研究から実サイトでの事例等多岐にわたっており、参加者の方々には効率的な情報収集の場になったと思われます。なお、フェーズ別では、対策に関するテーマが最も多く全体の約60%を占めていました。 今回も前回と同様にセッションの合間に特別講演が開催されました。特別講演は、「アジアの地下水問題とアジア太平洋地下水知識ハブの活動」と題して財団法人地球環境戦略研究機関淡水サブプロジェクト淡水サブグループディレクター片岡八束氏、「東日本大震災における災害廃棄物−廃棄物資源循環学会の取り組み−」と題して北海道大学大学院工学研究院教授松藤敏彦氏、「新規物質による土壌/地下水汚染:1,4-ジオキサンを中心として」と題して東京農工大学大学院工学研究院教授細見正明氏の三名を講師に迎え、それぞれのテーマについて最新の取組み等のご講演をいただきました。また、第15回研究集会から引続き3回目となる併設企業展が、ポスター発表会場とは別に2ヵ所の展示ブースで開催されました。併設企業展では、前回より3社多い13社が出展され、分析機器や装置の展示や説明、オフサイトでの汚染土壌処理事業の説明が積極的に行われていました。 次回第18回研究集会は、埼玉県さいたま市で2012年6月14日(木)、15日(金)の2日間での開催を予定していますので、多くの方々の参加をお願いいたします。なお、詳細につきましては、今後当センターのホームペ |
口頭発表 ポスター発表 特別講演 企業展 |
ージでご案内いたします。また、本研究集会の要旨集および講演集(CD-ROM)についても書籍販売しておりますのでホームページをご利用ください。 |