技術標準化検討部会の紹介

部会長 長藤 哲夫
1.目的と方針
  近年、わが国における土壌環境分野の技術進歩は法整備と相まって著しいものがあります。一方、土壌汚染対策法施行後は政省令や解説書に準じて土壌調査や浄化工事を実施していますが、センター会員間で解釈が相違し社会的信用が得られない事態も起きています。
  これらの問題点を解決するためには、会員の見解を統一した技術標準を作成する必要があります。センターの技術委員会は先進的課題や実務遂行上の問題点について自主事業でその成果を報告書にまとめ、成果発表会でも説明してきましたが、更に技術標準書にすることによって会員に広く活用されることが期待されます。即ち、技術標準はセンター内のいわばJISやISOを目指すものです。
  技術標準検討部会は今年7月に技術委員会内に常設部会として発足しましたので、部会の活動内容を技術標準制定規定に沿って説明します。

2.技術標準テーマの選定
  技術標準テーマは、センターの事業活動により得られた成果のうち、下記の事項に該当するものを選定します。
  (1) センターの自主事業の成果のうち広く普及すべきもの。
  (2) その成果をセンターより外部発表し、社会的に周知されたもの。
  (3) 国、自治体などの基準・指針等に定められていないもの。

3.技術標準の制定方法
  技術標準の制定フローの概略を示すと下図になります。
  制定過程の特徴は標準化の重要性から技術委員会だけで審議するのではなくテーマ起案時には必要性について会員の意見を聞いた上に運営委員会の承認をえること、また制定に至るまでには諮問委員会の審査を受け客観的な評価も受けることです。


4.部会委員の構成と活動
  部会メンバーは技術委員10名と公募した4名の14名です。
  部会活動は第一弾として標準化作業WGを浄化終了判定部会の掘削除去をテーマに活動を開始しています。今後、順次標準化を図る予定です。
  会員皆さんのご協力よろしくお願いいたします。

技術標準化検討部会メンバー

技術標準制定フロー