〜 前 会 長 総 会 挨 拶 〜






(社)土壌環境センター 名誉会長(前会長)  岡安 誠

  平成17年度の通常総会の開催に当たり、一言、御挨拶を申し上げます。
  本日は、皆様大変お忙しいところ、当センターの通常総会に御出席をいただき、誠に有り難く、厚く御礼申し上げます。
 また、環境省からは、公務多端の折にも拘わりませず、わざわざ、鏑木土壌環境課長の御出席をいただいております。後程、御挨拶をいただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
  さて、本日の議題は、お手元に配布してございます議事次第にありますように、前年度の事業報告と収支決算、及び、本年度の事業計画と収支予算の外に、会長代理の設置に関する件と、最後に、任期満了による新役員の選任が予定されておりますので、よろしく御審議の程、お願い申し上げます。
 なお、これらの議題につきましては、後程、担当者から詳細に御説明いたしますが、私からも簡単にその概要に触れさせていただきたいと存じます。
  最初に、第1号議案の平成16年度の事業報告と収支決算について申し上げます。
  平成16年度の収支決算の結果によりますと、当期の収支差額は8百万円余の赤字の予定が、逆に、2千6百万円余の黒字を計上することとなりました。
  これは、主として、平成16年度中の会員の減少が予想より少なかったことによる会費収入の増加と予備費支出の大幅な減少等による支出の減少により、平成16年度の当期収支差額は赤字の予定が黒字となりその結果次期繰越収支差額が2億4千万円を超えることとなりました。
  そこで、昨年度と同様今年度以降におきましても更にその減少を図るため、昨年度までに実施いたしました会費の恒久的引き下げの他に、今年度は新たに、職員をセンターに出向させて頂いている会員企業に月額10万円の人件費負担を行うこと等により、今年度も、計画的に赤字予算を編成することと致しております。
  次は、第2号議案の平成17年度の事業計画と収支予算について申し上げます。
  念願の土壌汚染対策法が成立して2年が経過し、来年4月には当センターの創立10周年を迎えることになりました。従いまして、今までは、センターの歩みは、お陰様で、順調であったということが出来ましょう。
  しかし、他方では、センター発足以来増加の一途を辿って参りました会員数が、平成16年度に初めて減少し、また、事業面におきましては、これまでの中心的事業であった土壌汚染対策法の円滑な施行に協力する事業の他、新たに、土壌汚染対策事業を促進するための仕組みの提言に結びつくような調査研究などの事業に取り組む必要がございます。
  従いまして、現在、センターは、質的にも量的にも、成長から熟成の移行期にあると考えられます。
  そのような現状認識の下で、平成17年度の事業計画は編成されております。
  先ず、収支予算の収入面におきましては、会員数の更なる減少、請負事業の若干の減少などを前提とし、支出面では、創立10周年事業の準備のための費用の計上等を含めて自主事業の増額を予定するため、平成17年度収支差額を△2千5百万円とし、その結果、次期繰越収支差額は2億円程度に抑えることと致しております。
  第3号議案は会長代理の設置に関する件でございます。
  これは、会長がその勤務形態により、必要に応じ、会長代理を置くことができるよう、新たに、会長代理のポストを設け、会長の指示により、その職務の一部を代行することとするものであります。
  第4号議案は、任期満了による新役員の選任に関する件であります。
  これは、2年に一度、全役員の任期が満了し改選することとなっておりますので、宜しくお願い致します。
  最後に、私事でございますが、私は、今回の任期満了を期に、会長の職を辞めさせて頂きたいと思っております。
  省みますと、平成4年12月の土壌環境浄化フォーラムの発足とともに会長に就任して以来、平成8年4月に土壌環境センターへの衣替え後も引き続き、約12年余りの間、会長の職を続けて参りました。
  この間、念願であり悲願とも思われた土壌汚染対策法が、会員の皆様の懸命な御努力と環境省御当局の絶大なる御理解により、目出度く成立し施行の運びになりました。
  本来なら、その時に会長職を辞すべきであったかもしれません。
  それが今日に至りましたのは、目的を達成した後のセンターの事業の方向付をしておきたいと考えたからでありますが、それも、会員の皆様の御努力によりほぼその形も見えて参りました。
  それらが、少し長すぎた感がありますが、この度会長を辞める決意を固めた理由であります。
  本当に長い間御世話になりました。この席をお借り致しまして、厚く御礼申し上げます。
  以上、簡単でございますが、通常総会への付議事項のうち主な事項につきまして私の考え方を申し上げ、御挨拶に代えさせて頂きます。有り難うございました。