広報分科会よりのメッセージ



  21世紀初の国際博覧会となる愛知万博が、3月25日に開幕しました。日本では、1970年の大阪万博以来35年ぶりの国際博覧会です。121か国が参加し、国際機関や高い技術を有する新産業群が一堂に会し、「自然の叡智」をテーマに世界各国の文化や特色を提唱するとともに最先端の技術が発信されます。
  この愛知万博では「環境重視」をコンセプトの柱とし、身近な環境問題から、温暖化、ヒートアイランド現象、廃棄物、エネルギーなど地球規模の環境問題への解決に向けて様々な方向性が提唱され、先進的技術を駆使して解決策の一端が具現化されています。また、万博史上初の自然との共生を試みた会場造りや、会場全体で3R(Reduce・Reuse・Recycle)を体現し、ゼロエミッションを目指した取り組みを実践するなど、会場内の至る所で環境に配慮した技術を見ることができます。
  大量生産、大量消費、大量廃棄という時代から、環境との共生を目指した循環型社会へ。地球規模の環境問題は過去の行動が蓄積された現象です。すぐに解決する問題ではありませんが、会場に具現化された最先端技術は問題解決へ向けた大きな一歩であるといえます。未来の技術を体感することで世界各国の人が交流し、環境に配慮した社会に向けて共に学び考える。現代社会ではこのような時間を持つことも大切なことではないでしょうか。

(広報・教育委員会 広報分科会)