広報分科会よりのメッセージ



  平成17年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
  旧年中の関係各位のご協力、ご指導に深く感謝いたします。
  さて、今日、地球規模での環境劣化がますます深刻化する中、環境問題は、人類が直面している重大な課題の一つです。今日の環境問題は突き詰めれば我々の何気ない日常生活、通常の事業活動等から環境負荷が積み重なって引き起こった産物と考えられます。地球規模の深刻な問題である温暖化問題、大量の廃棄物の排出による最終処分場の逼迫や不法投棄の多発といった問題、化学物質による環境リスクや自動車排ガス対策、健全な水循環の確保等々、我々個々の日常生活、事業活動そのもののあり方を見直し抜本的に変えていく必要があるでしょう。
  土壌環境問題につきましては、本年2月で、「土壌汚染対策法」の施行から満2年を向かえ、同法に基づく調査件数も160件を超えるなど、着実に施行されております。また、ルールの柱ができたことと、社会の関心の高まりにより自主的な汚染状況調査や浄化措置等の対策が数多く実施されております。しかし、その一方で、(1)住民・事業者・行政間のリスクコミュニケーションの推進、(2)簡易で低コストの調査・対策技術の開発・普及、(3)土壌汚染の生活環境や生態系への影響、(4)油汚染の実態、(5)自然由来・隣接地からの汚染問題等、今後検討されるべき課題が山積みしていることも事実です。
  土壌環境センターは、これらの諸課題の解決に向け、先導的な立場で情報を発信していく所存でございます。
  本年も当センターの事業展開にあたり、関係機関及び会員企業の皆様方のご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
(広報・教育委員会 広報分科会)