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[土壌汚染と対応の実務]
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平成12年度の残土マニュアル編集委員会活動の成果として(株)オーム社から「土壌汚染と対応の実務」が出版された。この出版は、土壌環境センターの自主事業として、平成11年度からの「建設工事に伴う汚染土壌処理方法に関するマニュアル策定部会」
通称「残土部会」の活動成果をセンター関係者の努力により集大成されたものである。 手にとってまず感じることは「読み易い」ことである。見開き2ページのどこをめくっても、各項目とも記述が「一話完結型」になっている。読者は必要な項目を知りたい時に拾い読みすることで、当座の問題解決への足掛かりの情報が得られる仕組みになっている。 内容的には建設工事に携わる建設現場技術者向けの視点で書かれており、「待ったなし」の現場で正しく、早く、安全に、安く対処するための入門書とはいえ実践的な記述となっている。 監修のことばの中で、和歌山大学平田健正教授が述べておられるが、調査・対策から労働安全衛生・周辺環境への配慮まで、経験に基づいて分かりやすく対策のイロハから丁寧に説明されているのが読者にとって嬉しい。もちろん汚染原因者、修復請負企業等もぜひ目を通してもらいたい内容も含んでいる。 一読を薦めるとともに、座右の友としていつも手元において欲しい一冊である。 周囲の方々へもぜひ紹介してほしい書であることに間違いはない。 なお本書は、土壌環境センターとしては初めての一般出版物であり、出版手続き等の経験も蓄積された。今後、自主事業活動の成果発表の場としてセンターの手による出版事業の端緒を開いたものといえる。発売以来販売実績も順調に推移しており、9月の「土壌・地下水浄化技術展」では、用意した250冊を完売する勢いであった。一般の書店で販売しているが、センターでも取り扱っている。 |
[地下水をきれいにするために]
−揮発性有機化合物による 地下水汚染対策について− |
監修発行: 環境省環境管理局水環境部 編集: (社)土壌環境センター 頒布価格: 700円(税込) 思わず手にとって見たくなるパンフレット… 揮発性有機化合物による地下水汚染の浄化対策の一般的な進め方について、事例や浄化技術の紹介も含めて取りまとめられている。平成11年度に(社)土壌環境センターが環境庁(当時)から委託をうけて実施した「地下水浄化汎用装置開発普及調査」のために設置した検討委員会の助言と、センターに設置した「マニュアル策定ワーキンググループ」の事例や浄化技術の整理等の協力もあって出来上がったもの。 平成12年に環境庁(当時)が発行したものを、広く一般に普及するために環境省の許可を得て、(社)土壌環境センターがこのたび増刷したものである。 頒布に関してはセンターで取り扱っている。 《土壌環境ニュース編集委員会》 |