講習会・見学会・セミナー報告
開催状況
平成13年7月〜9月にかけて、下記の講習会・見学会・セミナーが開催されました。
開 催 日
|
内 容
|
開催場所
|
7月3日〜6日
|
第2回土壌環境保全士(安全関係)講習会 |
仏教伝道協会 |
7月13日
|
夏季セミナー(廃棄物と土壌汚染) |
キャンパスプラザ京都 |
7月23日
|
現場見学会(ジオメルト工法) |
和歌山県橋本市 |
8月30日
|
簡易分析技術講習会 |
センター会議室 |
9月7日
|
「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準」に関する実務セミナー
|
名古屋商工会議所 |
9月19日
|
技術講習会(土壌汚染と対応の実務) |
食糧会館 |
9月27日
|
秋季セミナー(地下水汚染と地下水の予測技術入門) |
食糧会館 |
<講 習 会>
土壌環境保全士(安全関係)
7月3日〜6日、仏教伝道協会において第2回土壌環境保全士(安全関係)講習会が開催された。前回同様、申込みが殺到し、受付開始から1週間で締め切りとなる反響ぶりであった。
内容は、安全に関する授業と救命講習、および筆記試験で構成されており4日間にわたるハードなスケジュールであった。最終日の筆記試験に合格すれば、センターの自主認定資格が与えられる。受講者は、資格取得に向けて熱心に授業を聴講し試験に望んでいた。しっかりと受講された方はきっと合格したのではないでしょうか。この講習会は、年3回実施する予定となっており、次回は11月と2月の予定です。
|
▲受講者による呼吸用保護具装着実習
|
<現場見学会>
ジオメルト工法
▲ 現場見学風景
|
和歌山県橋本市において、焼却処理施設撤去工事とそれに伴うダイオキシン類汚染物の現地無害化処理が今夏実施された(本号4頁参照)。
当センター会員企業の鴻池組が和歌山県の委託により業務を担当したことから、センター会員の現場見学会が7月23日に行われた。内容はジオメルト工法によるダイオキシン類汚染物処理作業状況の見学と、焼却施設解体の概要説明で、参加者は募集定員一杯の30名であった。
参加者は、気温40℃近くの炎天下にも拘わらず熱心に見学された。現場やその後の質疑においても非常に活発な質問がなされ、これに和歌山県木本室長補佐や鴻池組職員から丁寧な説明があり、予定時間を超過するほどであった。 |
<セミナー>
廃棄物と土壌汚染(京都)
猛暑の7月13日、土壌環境センター主催の夏季セミナーがキャンパスプラザ京都において開催された。
土壌環境センター塚原伸一郎氏のわかりやすい口調による「土壌汚染の形態と浄化の実際」、大阪人間科学大学福永勲先生の熱意にあふれた「廃棄物・土壌汚染の化学と分析法」、ユニチカ(株)網本博孝氏の事例を基づいた「浸出水中の有害物質の形態と処理」と講演が続き、(株)アーシン浦邊真郎氏の豊富な経験に裏打ちされた「土壌汚染と廃棄物処理法」の講演および引き続く質疑応答を以ってセミナーは終了した。
出席者は208名、岡田広報・教育委員長の挨拶から畠中事業分科会副分科会長の閉会の辞まで昼食を挟む6時間30分、熱気のこもった講演と真剣な質疑応答で、暑さを忘れるセミナーとなった。
折しも、京都の町は4日後の山鉾巡行のクライマックスに向けて祇園祭一色…。昼間のセミナーのエネルギーはそのまま祇園祭のお囃子と一体となって、京都の夜を盛り上げることとなった。 |
指針・運用基準(名古屋)
9月7日に、名古屋商工会議所において、土壌環境センター主催の「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針及び運用基準」に関する実務セミナーが開催された。当日は時折小雨が降る生憎の天候であったが、176名の参加者で会場は、ほぼ満席であった。
セミナーは、岡田広報・教育委員長の挨拶で始まり、講習題目は、美坂康有氏による「国内外の土壌・地下水汚染問題と対策」、坂本大氏による「事例を踏まえた土壌・地下水汚染に係る環境評価について」、白鳥寿一氏による「事例を中心とした土壌・地下水汚染に係る浄化処理対策について」、峠和男氏による「調査・対策指針及び運用基準によせられた質問について」の講演があった。
アンケートによせられた感想をこの場で一部御紹介致しますと「わかりやすかった」、「指針の内容はほぼ理解できた」、「土壌汚染の起承転結が理解できた」といった当センターの活動方針に合致した感想がある一方、「もっと生々しい話が聞きたい」、「サイトスペシフィックな具体例を挙げてどのように対処していったか説明してほしい」といった御意見も頂きました。一般のビジネス雑誌に土壌汚染の特集記事が組まれる時代にはなったもののまだまだ、本邦では土壌汚染という問題が公表されにくい風土があり、皆様にとどく情報も限られているのであろうといった現状をかいまみた気もしました。
今後とも、当センターでは種々のセミナーを開催していく予定です。奮って御参加ください。 |
▲ セミナー受講風景
|
|