2001地球環境保護 土壌・地下水浄化技術展報告


 平成13年9月12日(水)〜14日(金)の3日間に亘り、東京ビッグサイト[有明・東京国際展示場]において、(社)土壌環境センター・(社)日本産業機械工業会・日本産業洗浄協議会・日本工業新聞社主催の「2001地球環境保護 土壌・地下水浄化技術展」が開催された。
 今回の技術展は平成11年に引き続き2回目の開催で、センターではブースを設けて会員企業(18社)に出展コーナーを提供し、汚染調査・浄化技術のパネル展示を行った。さらに書籍販売やカタログコーナーを設けて来場者に積極的にPRし、書籍「土壌汚染と対応の実務」は用意した250冊を完売し、約2,000名からのカタログ請求があった。
 このほかに会員企業独自に42社が出展し、調査・解析・測定・分析・浄化技術に至る幅広い内容のものが出展された。会場の各ブースには説明用パネルをはじめとして各種実機、さらに映像によるプレゼンテーションと各社の実績を全面に押し出した積極的な展示が目についた。
 技術展のコンセプトは今回も緊急性の高い最重要テーマに即応した「問題解決のための展示会」で、経済性の追求と地球環境保全に対する新しいニーズへの対応がテーマで最新情報の公開もあり、3日間で53,316人の来場者があり大盛況であった。
 あわせて、最終日の9月14日(金)に「土壌・地下水浄化技術セミナー」が併催された。セミナーに発表した企業は11社で各社が取り組んでいる最新技術情報を発表した。セミナーへの参加入場者数は約400名余に上がり最終日にふさわしい盛況裡に閉会した。
 なお、セミナーのプログラムは下記の通りである。

▲ 開会挨拶(佐藤専務理事)

環境省による査察

セミナープログラム

 (1)水平ボーリングによる土壌サンプリング技術の開発と実施例(国際航業)
 (2)揮発性有機化合物汚染における土壌ガス吸引法の浄化事例(応用地質)
 (3)繊維活性炭による揮発性有機化合物真空吸引土壌ガスの浄化(オルガノ)
 (4)原位置酸化分解法によるトリクロロエチレン汚染地下水の浄化(栗田工業)
 (5)鉄粉を用いた有機塩素化合物汚染土壌の分解浄化(同和鉱業)
 (6)土壌還元法による有機塩素化合物汚染土壌の浄化(荏原製作所)
 (7)有機塩素化合物汚染土壌のバイオレメディエーション(大林組)
 (8)油汚染土処理の課題と気泡連行法による現場処理事例(鹿島建設)
 (9)燃料油に汚染された土壌の洗浄と生物による修復(清水建設)
 (10)重油汚染土の摩砕による固液分離と分級・生物処理について(熊谷組)
 (11)低温加熱処理による水銀汚染土壌の浄化技術(大成建設)