今、地球環境はありとあらゆるところが汚染されている。大気、水、土壌…と汚染されていない環境はもうないというぐらいに。
当センターが取り組んでいる土壌汚染もそのひとつである。長期にわたり、我々は土壌があげている悲鳴に気付きもせず、汚染という認識が希薄のまま無視し続けてきた。大気汚染や水質汚濁のように公害として発覚するわけでもなく、視覚や身体の症状など人間の五感を通じて痛感することもなかったためだ。その結果が今である。
毎日のように土壌汚染が発覚し、新聞紙上を賑わせている。これも一般市民の関心が高まってきたことへの現れだろう。我々はやっとその重大さに気付き、ようやく対策手段を講じ始めたのである。今までは汚染というマイナスのイメージを恐れ、ひっそりと調査・対策を進めてきたが、最近では世間に公表して浄化に取り組むところも出てきた。
このような前向きな姿勢が今後も続くよう願いたいものである。そのためにもセンターはこのような姿勢を支援できるよう、土壌汚染に対する理解と土壌環境対策の普及に努めていかなければならない。
(広報・教育委員会 広報分科会)
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