'99 地球環境保護土壌・地下水浄化技術展報告

 平成11年9月8日(水)〜10日(金)の3日間に亘り、東京ビックサイト[東京国際展示場]において、(社)土壌環境センター・日本工業新聞主催の「’99地球環境保護土壌・地下水浄化技術展」が開催された。
   開催に先立ち、初日の午前9時40分から10時まで展示会入口にて開会式が行われた。土壌環境センター・兒玉利昭専務理事および日本工業新聞社・山本幸秀代表取締役社長が主催者挨拶を行い、環境庁水質保全局長・遠藤保雄氏から来賓祝辞を賜り、関係者によるテープカットで展示会がスタートした。
 今回の土壌・地下水浄化技術展はセンターとして初めての開催で、センターでは出展コーナーを設けて会員企業(13社)にブースの提供を行い汚染調査・浄化技術のパネル展示やビデオ放映を行った。さらに書籍販売やカタログコーナーを設けて来場者に積極的にPRし、260冊の書籍が販売され、4,900余名からのカタログ請求があった。
 このほかに会員企業独自に出展した企業は25社で、調査・コンサルタント・測定・分析および浄化技術までを網羅した内容のものが出展された。会場の各々のブースには説明用パネルや実物の機器類、パンフレットなどを用意し、来場者への技術紹介やPRに努めた。今回開催の浄化技術展はとりわけ緊急性の高い最重要テーマに即応した「問題解決のための展示会」で地球環境保全に対する新しいニーズへの対応がテーマとなり、ハードとソフトの最新情報が公開され、3日間で述べ4.9万人の来場者があり大盛況であった。


(社)土壌環境センターブース会員企業出展コーナー

 あわせて、今回の浄化技術展の開催記念として、最終日の9月10日(金)に「土壌・地下水浄化技術セミナー」を開催した。このセミナーのプログラムに参加・発表した企業は10社であり、各社で取り組んでいる最新技術ノウハウを公開した。さらに、このセミナーへの参加入場者は350名あり最終日にふさわしい盛況裡にて閉店した。
 なお、セミナーのプログラムは下記の通りである。
    (1) 三次元土壌ガス調査事例  (三井金属資源開発)
    (2) 新しいVOC現場測定技術と製品紹介  (横河電機)
    (3) 汚染土壌・地下水浄化対策技術紹介  (栗田工業)
    (4) 重金汚染土壌の浄化・分離システム  (清水建設)
    (5) エアリフト場水による発揮性有機化合物の汚染地下水の浄化  (日さく)
    (6) エアスパージ法によるVOCs浄化  (前澤工業)
    (7) TCE等汚染ガス、汚染地下水の分解無害化システム  (アタカ工業)
    (8) 土壌還元法による有機塩素化合物汚染土壌の浄化  (荏原製作所)
    (9) TCE又は石油系物質に汚染された土壌のバイオレメディエーション (竹中工務店)
   (10) ゲル化剤による油汚染土壌の浄化技術  (中外テクノス)


土壌・地下水浄化技術セミナーでの発表会風景