第2回国際土壌・地下水環境ワークショップ開催報告

  (The 2nd lnternationaI Workshop on Geo−Environment Restoration)


第2回国際土壌・地下水環境ワークショップは、去る1月13〜14日の2日間、横浜市パシフィコ横浜3F大会議場にて、環境庁、神奈川県および土壌環境センターの主催で開催された。 両日とも好天気に恵まれ、延べ1,200名余の参加者があり、現在我が国が抱えている土壌・地下水問題の関心の高さが窺われ、会場は熱気に溢れて大盛況であった。さらに、講演会場前のフロアには、センター会員の内23社から研究開発された汚染調査手法・汚染浄化法のパネルやパンフレット、実物の浄化装置など展示され会場フロアの雰囲気を盛り上げた。
 初日のプログラムは、環境庁および神奈川県が主催し、「有機塩素系化合物による土壌・地下水汚染対策」による「制度編」と題して、米国(環境保護庁)とオランダ(住宅・国土計画・環境省)の政府環境担当者による「米国の汚染防止と浄化の展望」、「オランダの最新土壌浄化政策」についての政策・制度に関する基調講演、さらに「揮発性有機化合物による土壌・地下水汚染対策の現状および今後の課題」をテーマとして環境庁や自治体(大阪府高槻市、神奈川県秦野市)および研究所(神奈川県温泉地学研究所、国立環境研究所)による施策・取組みに関する講演、最後に米国およびオランダの政府担当者を交えて、現状と今後の課題についてのパネル討論を行った。
 2日目のプログラムは、「日本および海外における土壌・地下水汚染現場の調査と浄化技術について」の「技術編」と題して、「環境事業団地球環境基金」助成事業により土壌環境センターが主催し、日本からはセンター会員3名の講師と海外からは4名の講師(台湾、韓国、オランダ、米国)による民間実務経験者による講演を行った。最後に「日本および海外における土壌・地下水汚染現場の現状と今後の課題」のテーマで各国の講師による意見の交換、参加者との質疑応答などを行い、盛り上がった2日間のワークショップを閉会した。